半農半Xシェアハウスには、「住人同士が住居等をシェアする」というシェアハウスの基本的な機能の他に、外に開かれた「場」が必要です。この記事では、外に開かれた「場」とは何か、また、なぜそれが必要なのかを考えていきます。
「半農半Xシェアハウスとは何か」については、こちら。
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外に開かれた「場」とは
文字通りシェアハウス外部、つまり、シェアハウス住人以外の人たちとの繋がりを持つための場、ということです。
具体的にどんな形態にするかは未定ですが、候補はいろいろと挙げることができます。
・週末インド料理、カフェなど飲食店系
・料理、お菓子などの教室系
・農作業、養蜂、小屋作りなどの体験系
・生活そのものを体験するためのゲストルーム(短期、中期宿泊可)
実際には、シェアハウス住人の持つ個性や特技によって、内容はかなり変わってきます。こういった企画に田舎ならではの要素(野草、自家栽培の野菜、狩猟で得られた肉など)が加わると、結構面白いことになるのではないかと予想しています。
いずれにせよ、いわゆる「成果」を上げることを狙いすぎず、住人の個性や長所を受け入れて実践していきたいと思います。
なぜ外に開かれた「場」が必要か
シェアハウス住人以外の人たちとの繋がりを持つための場であるわけですが、その目的は2つあります。
・コミュニティを作るため
コミュニティを作る
「私たち」という概念を作る、とも言えます。
例えば、シェアハウスの住人である「私」にとって、
「私」+「シェアハウスの同居人たち」=「私たち」です。
ただ、これだけだと、かなり狭い範囲の閉鎖的なコミュニティになりかねません。
そのため、外に開かれた「場」を利用して、段階的に「私たち」を作り上げていきます。
イメージとしては、こんな感じです。
※ こちらのイメージ図は『ゆっくり、いそげ』(影山知明著・大和書房)に掲載されたものを参考にしています。半農半Xシェアハウスの構想を考えるうえでも、参考にする部分の多い著作です。
規模こそ違ってくるものの、イメージ図の1~3のすべてが「私たち」ということになります。
グラデーションのある関係性
「私たち」は、価値観やライフスタイルを共有するコミュニティである必要があります。
その価値観やライフスタイルとは、すなわち、
・利他精神を持っていること
究極の目的は
このように「私たち」の範囲をゆっくりと広げていくことで、「他人事」ではない「自分事」と認識できる範囲を広げていくこと、また、そうすることによって、自己責任論が蔓延る現代社会を緩やかにハッキングしていくことが狙いです。
とは言っても、私自身は拡大路線でやるつもりはまったくありません。なんとなくですが、その先に自分の幸せはないような気がするからです。
自分自身がまだ始めてもいないうちから言うのも何ですが、同じような問題意識を持った人が別の場所でそれぞれ小さな取り組みを始めるような…つまり、「スモール」が「たくさん」あるような状態がいいのではないかと思っています。
いっしょにウイルスになって、現代社会をハッキングしましょう(笑)。
ここまで読んでくれたあなたに、いつかお会いできるのを楽しみにしております。